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僕は、東京で10何年、20年近く映像に関わる仕事をしてきて、色々な、それこそ色々な仕事をやってきました。

それが何でここに居るかっていうと、“おもしろい”んですよね。テレビとか映画の仕事だと、スクリーンとかテレビ画面を見た観客の反応っていうのが、具体的に見えてこないじゃないですか。まあ、感想っていうものは聞けますけど。ここがおもしろいっていうのはですね、ものすごい横柄な言い方すると(笑)、自分がやったもので、自分がやった仕事で、ここが変わっていくのが見えるんじゃないか、っていう望みがあるんですよ。  例えば、ここをウィーンみたいに、「音楽の都」にしていくっていう目標があるとするじゃないですか。そうすると、10年後、20年後に、“日本における音楽文化のレベルはここがいちばん”とか、もしそうなったとしたら、そこの基礎作りに関わっていた一人として、ここを文化薫る街にした一員として、なんかこう、自分がやった仕事が見えてくると思うんですよね。

ドキュメンタリーの影響。
僕がね、昔作ったドキュメンタリーを見て影響を受けて、このテレビの世界に入ってきました、とか、映画の世界に入りました、っていう奴に出くわす世代なんですよ。
「あ、あれをやったんですか」って、おもしろそうでこの世界に入りました、っていう奴がいるとするじゃないですか。それはそれで、面白いんですよ。面白いんだけど、まあ、そんなのにしょっちゅう逢うわけじゃないし。その人の人生を変えたっていう部分に関していえば、僕が影響を与えたってこともあるんだろうけど、もっと広い意味で、何かに関わっていきたいというか…。彼を核として、レベルの高い、質の高い音楽祭を作っていくのが、主たるものなんだけど、僕もお手伝いをすることで、その一端を担って関わっていって、その結果、音楽の都というか、ほんとうの文化薫る街の姿を見せてくれたら、形が見えてきたらいいなあ、と思うんですよね。

次の世代を担う子どもたちに。
僕がね、昔作ったドキュメンタリーを見て影響を受けて、このテレビの世界に入ってきました、とか、映画の世界に入りました、っていう奴に出くわす世代なんですよ。
人間て何で生きてくんだろうって考える中で、やっぱり、夢だとか、希望だとか、そういうものがものすごく大切だと思うんですね。夢がない、とかって、そういうの良くないと思うんです。  誤解がないように言えば、僕は、いわゆる老人福祉とか、病院だとかにお金をかけるより、子どもたちが夢を持ったり、希望を持ったりできる環境づくりや、教育っていうものに時間とかお金をかけていくべきだと思うんですよね。まあ、自分が老い先短くなった時、また考えが変わってくるのかもしれないんだけど、なんか、今のやり方していても世の中は良くならないって気がしますね。老いた人たちも健やかに暮らせる世界って、よく考えると、次の世代を担う子どもたちが元気で明るくて、夢をもってる世の中じゃないかな、って思いますよ。そういう社会を作れば、自然とお年寄りたちも、自然と明るくなるような気がするんですよね。素晴らしい老人施設だとか、バスが無料になるとかよりね。だから、誰もが夢や希望を持てるような、そういうものを作りたいですね。

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